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執筆者の写真Femme Café

南スーダン独立と変な法律(井上)

更新日:2020年4月17日

前回に引き続きケニア留学時代の話。 僕が留学していた時期に南スーダンが独立し地理的にも近いケニアでもお祭り騒ぎでした。 当時書いたブログの記事が見つかったのでここに再録。 先日スーダン南部が独立してアフリカ大陸で54番目の国「南スーダン」が誕生した。 南スーダンと国境を接するここケニアでも当然大きなニュースになり、新聞も60ページ中30ページを割いて特集記事を組んでいた。石油利権など課題は山積みだけど頑張れ南スーダン。 せっかく近くにいるんだし南スーダンに行ってみるかと情報収集をしていたとき、ケニア人からおもしろい話を聞いたのでそのことについて書く。 南スーダンの法律に次のようなものがある。 「外国人の運転する車と南スーダン人の運転する車が事故を起こした場合、いかなる場合でも外国人側の非とする」 どういうことかというと、南スーダンで外国人の運転する車が信号待ち(信号なんかほとんど無いけどで停車しているところへ南スーダン人の運転する車が時速200キロで突っ込んでも、100%外国人側が悪いということになる。 これは我が中学時代に持てない男連盟(通称M.O.R)の制定した「校内で手をつないでいるカップルに対しては給食運搬用台車で突っ込んでもよし」に勝るとも劣らないめちゃくちゃな法律。 なんでこんな法律ができたかというと、南スーダンの雇用を生むため。 外国人が乗っていても運転しているのが南スーダン人なら通常の事故として「公正」に責任が追及される、つまり、独立直後ということで国連やら国際NGOから大量の外国人がやってくる。その人たちのドライバーとして南スーダン人を雇ってもらおうという魂胆。 それなら他にもっといい方法があるのでは、という至極まっとうなツッコミは独立直後のお祭り騒ぎのどさくさでなかったことになり、いまではしっかりと法律に明記されたそうな。 この夏、南スーダンに行く人は決して自分で運転しないように。 なお、これは自称オバマの心の友、ジャスティンから聞いたので事実関係は保証できません。あしからず。

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