2016年度第2回を飾る今回の記事は、「コーヒーに関する基礎知識について①」です!
今回の基礎知識は、コーヒー好きの人でもなかなか知らない、コーヒーの起源にまつわる伝説についてです。
代表的なコーヒー伝説として、イエメンとエチオピアに伝わる二つの伝説があるので、ご紹介いたします。
本日はまず、イエメンから、祈祷師の少年とコーヒーのお話です。
伝説①「シーク・オマールの伝説」(イエメン)
アラビアのモカ(現イエメン)の守護聖人の弟子オマールは、モカで祈祷師として人気を集めていました。
ある日、モカ王の娘の病気を祈祷で癒した時、オマールはこの娘に恋をしてしまい、これが王に発覚。オマールは追放されてしまいます。
オマールは、追放先で素晴らしい羽を持った小鳥が小枝にとまり陽気にさえずるのを見つけました。その鳴き声があまりに美しかったので、思わず手を伸ばすと、木の枝々には花と果実があるだけでした。
空腹だったオマールはこの果実を摘み取って洞窟に持ち帰り、スープを作ってみようと思いました。
その果実からは素晴らしく香りの良い飲み物ができ、飲んでみると元気が出たような気がしました。それがコーヒーだったのです。
この後、オマールが発見したこのコーヒーがモカ王にも気に入られ、彼は街に戻れることとなったそうです。コーヒー好きにとって非常に嬉しい理由ですよね! 次回の「コーヒーに関する基礎知識について」では、エチオピアのヤギ使いカルディについての伝説をご紹介します、お楽しみに!
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