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執筆者の写真Femme Café

アフリカインターン

こんにちは、はじめまして。アフリカ地域専攻2年の岩崎弘治と申します。僕は、2017年の3月から9月までの6ヶ月間ケニアでインターンをしていました。僕がインターンをしたのは、CanDo(アフリカ地域開発市民の会)という国際NGOです。CanDoは、主に教室の建設(補修)と保健活動(保健的な知識の普及)を行なっている団体です。ここでは、実際の活動はケニア人が行い、日本人はその管理や助言を行うという体制を取っていました。インターンの主な仕事は三つあり、一つ目が、ケニア人スタッフと一緒に活動地に行って、その日行った活動を記録すること。二つ目が、一週間の活動を、週一回開かれる会議で、日本人のスタッフに報告すること。三つ目が、活動の準備を行うことでした(活動に必要な車の動きの管理や、活動に必要な道具の準備・買い出しなど)。ケニア人スタッフと日本人スタッフの間の情報共有をとり持たないといけないことや、活動の準備を確実に行わないと全体の業務全体に支障をきたしてしまうことから、インターンとは言えども、常に責任感を持つことが必要とされる任務でした。ただ、それだけ業務に大学生のうちから深く関わらせてもらえるということでもあり、非常に得難い経験ができました。活動がうまく行った場合や、ケニア人スタッフと意志が通じ合った時などは、なんともいえないほどの大きな喜びを感じることができました。しかし、単なる大学生にしては重すぎる負担であり、団体の体制そのものを疑わざるを得ないようなものであったことは事実でした。ケニア事務所に正規のスタッフが一人しかおらず、(本当は数人いるべき正規スタッフがやるべき)仕事のほとんどをインターンがやらなければいけなくなっていました。そのため、週に7日間業務をせざるを得ませんでした。インターンの中にはストレスなどで身体を壊す方もおり、改善の必要性を強く感じました。 次に食事について話します。ケニアというと懸念されるのは、食事だと思います。お腹を壊さないか、日本食が恋しくならないか、、など、僕も行くまでは心配でした。が、思ったよりも美味しくて、僕の場合はほとんど困りませんでした。たしかに日本でしか食べられないものが恋しくなるときはありますが、ケニアにはケニアでしかない味があって、僕はそれを楽しむことができました(これは人によると思いますが)。基本的に主食は豆ととうもろこしと米で、それをキャベツやスープ、肉と一緒に食べます。味付けは残念ながら塩とトマトと唐辛子しかありません笑。米も日本のに比べたらやっぱり見劣りはします。しかし、量はいつも多くて、食べ盛りの僕としては嬉しい限りです。それに、実のところナイロビなどの大都会には手に入らないものはほぼありません。パスタやラーメン、うどん、チーズ、肉類だけでなく、お酒もほとんど手に入ります。ケーキや、カフェもあります。そのため、食事に関しては僕の場合は困ることがありませんでした。とはいっても僕の一番のお気に入りは、活動地の田舎で食べた魚の丸揚げとウガリ(主食)のセットでした。 最後に治安について話します。僕が滞在していた3〜9月の間に、ちょうど大統領選挙がありました。投票自体は8月8日に行われたのですが、それ以降も落選した野党側の党首が最高裁に異議申し立てをし、可決されて選挙のやり直しが言い渡されるなど、混乱した状況が続きました。僕の所属した団体は、選挙期間中(8/8の含まれる週と次の週)に活動地に行かず、ナイロビ郊外にある事務所にこもる措置をとりました。暴動などはケニアの各地で起こりましたが、頻繁に起こる場所は限られていたため、鉄の門とコンクリートの壁に防がれた事務所にこもることは効果があったと思います。幸い、暴動に巻き込まれることはありませんでした。その他の期間でも、特に危険な目にあうことはありませんでした。ただこれは、ケニアが安全な国、ということではなく、きちんと安全対策をすればそれほど心配しなくても良いということだと思います。僕が所属した団体では細かく規則がありました。そうした規則を守ることで、未然に危険が防がれていたのだと思います。 ケニアにいって、なんといっても印象的だったのは、その空の広さです。どこを見ても広がる空に、無数の雲が浮かんでいます。いかに業務に疲れても、いかに何か失敗しちゃったとしても、全てを吸収してくれる広い空がありました。あの空をまたいつか見たくなる日が来るんだろうなぁと、ぼんやり思っています。



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